7月定例研修会報告
【日 時】 2022年7月2日(金) 19:30~21:30
【テ ー マ】 新人フォローアップ研修『新人大歓迎!ほっとする仲間をつくろう。~Web交流会~』
【参加者数】 7名
●研修報告
香川県精神保健福祉士協会は、経験年数5年未満の新人MHSWを対象とした研修会を年1回開催している。今回の新人フォローアップ研修では、当協会がほっとする仲間と出会える場所であると伝えることを目的に、新人MHSW同士が交流する機会を提供した。
まず、齋中会長から挨拶があった。齋中会長は、自身がMHSW(当時PSW)として働き始めた時代に遡って、当時抱えていた不安や葛藤を仲間同士で話し合う大切さや、横のつながりづくりの大切さを語った。齋中会長は当時一人職場という環境でもあったため、自身の所属機関での「おかしい」と思うことを職場の人には相談できなかったが、他機関に勤める仲間と話すことができていた。他機関に所属しているからこそ、自身が「おかしい」と思ったことを受け止め、共感してもらえる仲間がいた。もちろん、同じ職場にいる仲間同士での話し合いも大切ではあるが、敢えて他機関だからこそ気づけるやりとりにつながっていく。「横のつながりを大事にしよう」という言葉は、先輩MHSWから聞いたことがあるかもしれない。これは、代々私たちが経験して感じたことだからこそ、後輩MHSWに伝えていることである。ただ名刺を交換して顔を知っていて……というだけでは、「横のつながりを持てている」とは言えない。自分が悩んだ時に、「あの人に聞いてもらおう」とふと思えたり、顔が浮かんできたりするようなMHSW仲間がいることが、横のつながりである。そのようなつながりづくりのために、当協会では新人を対象とした研修を毎年開催している。苦しみや悩みを一人で抱え込まないための機会となれば、と締めくくった。
後半では、Zoomのグループワーク機能を活用しながら、対話の時間とした。まずは自己紹介として、参加者同士の1対1で『○○王』というテーマで自己紹介をし、それぞれの自己紹介を踏まえて他己紹介をおこなった。他己紹介は、紹介された相手が次の人を紹介するというリレー形式で紹介をした。その後、普段の業務の中で「苦手と感じること、モヤモヤすること、普段聞けないこと・話せないこと」をテーマとして、日頃の葛藤や思いを共有することで、心を軽くする機会とした。最後には、総括として参加者兼研修部の細谷氏より、今回の研修を通して、「自分だけではないんだ」と感じられ、心がスッとしたような気持ちになったとコメントがあった。MHSWの仲間がいることで、自分は一人ではないのだと感じられる。また、仲間に悩みや葛藤を話すために言葉にすることで、MHSWとしての価値観や倫理観を再認識することができる。そのために、当協会の研修会を通してMHSWの仲間と顔を合わして、仲間を作っていってみませんか?自分の考えを共有することで、明日からの活力につながっていくでしょう。
報告 松下 瑞季(地域活動支援センター クリマ)